冗長性と冗長化の違い ~サーバルーム空調の冗長~
・冗長性と冗長化
冗長化とは、障害が発生した場合に備えて、「予備」を普段から配置しながら運用することです。
予備を用意して緊急時(メンテナンス時にも)に備えることを「冗長化する」といい、冗長化によって安全性を担保された状況を、「冗長性がある」とか、「冗長性を持たせる」といいます。
また、冗長性は、英語でRedundancy(リダンダンシー)といいます。
冗長の意味は無駄が多く長いことをいいますが、コンピューターの世界において、冗長は無駄という意味では使用されません。
冗長性を持たせる本質的なこととして、システムが故障した際、早くシステムを復旧させる点です。
システムに冗長性を持たせると、ハードウェアの故障、ソフトウェアのエラーに備えて、予備が稼働します。
システムの運用が一瞬でも停止すると大きな影響を与えてしまうものに、大きな期待と効果を発揮できます。
・サーバルーム空調の冗長性
それではサーバルーム空調に当てはめてみましょう。
空調機自体も進歩しており、内部の部品や装置が2重化されたものも出てきていますが、緊急時のあらゆる事態を拡大解釈すると、余分に常備しておいた方が間違いがないため、サーバルーム空調の冗長性を持たせるには、このようにシンプルな考え方が一般的といえます。
設計上発熱容量(kW)を満たせる空調台数をN台といい、NはNeeds(ニーズ)の頭文字をとったものです。
1台余分に冗長化することを「N+1」といい、2台余分に冗長化することを「N+2」といいます。
我が社のサーバルームには、またはお客様のサーバルームにはなど、立場によってアプローチは様々ですが、
システムの重要性を正しく理解し安全性を担保するため、空調に冗長性を持たせたいですね。
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