エッジに最適な、ラック型のスポットエアコンを御存知ですか?
今回は、ラックと並べて利用可能なスポットエアコンタイプの空調機を御紹介したいと思います。
最近、エッジコンピューティングといったキーワードが盛んに利用されておりますね。実際、企業にとってのITの中心的なシステムはデータセンターへ移行したり、クラウドシステムの利用が広がり、オフィスに構築するサーバールームが一昔前よりコンパクトになってきたり、工場や空港、全国展開規模のシステムでは、1ラック~数ラックの小規模なエッジシステムが多くなってきているのではないでしょうか?
そういったエッジシステム構築の際、従来設計だと、壁掛け空調機やスポットエアコン、空調機一体型のラックなどを利用していたかと思います。しかしながら、ITシステム用に設計されていない壁掛け空調やスポットエアコンでは、結局のところ、風量問題やエアフローの最適化が難しいなど、様々な問題を抱えてきます。
また、空調機一体型のラックでは、冷却能力の大きな市販製品が無いなど、設計が難しくなってきています。 実は、そういった小規模なエッジコンピューティングに最適な空調機が有ります。
最近、弊社への問い合わせが増えてきているのですが、Schneider Electri社からリリースされているInRow SCというラック型の空調機です。Schneider Electric社の直膨式(DX式)や水冷式のInRowシリーズは、国内でもかなり普及してきているかと思います。しかしながら、自己完結型でスポットエアコンタイプのInRow SCは御存知でしたでしょうか?
InRow SCは、ラックと並べて利用することを前提に設計されたラック型の空調機です。サーバーラックのエアフローにも適応可能なように、サーバーの排熱をInRow SCの背面側から吸気し、冷却した空気をInRow SCの前面からサーバーラックへ供給できます。 また、工場や空港などのエッジ環境で、ラック部分だけにサーバー環境を作りたい場合は、同社のRACS(Rack Air Containment System)を組み合わせて、空調一体型ラックの様な環境も容易に作り出せます。
是非、この新しいアーキテクチャのInRow SC、頭の片隅に入れておいて、小規模なエッジ環境を検討する際の候補に入れてみてはいかがでしょうか?きっと、カッコ良くて素敵な小規模サーバールームやエッジシステムが出来上がりますよ。 実機を御覧になりたい方は、弊社デモスペースに展示もしてありますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
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