空調機のエネルギー消費効率
私たちDC ASIAでは、データセンターにおける冷却システムを取り扱っています。
ラインナップとしては、このブログの最後に明記しておりますが、リアドア、CDU、HDUおよびInRowクーリングなどです。
専門的なお客様は、比較検討いただくにあたり、諸元などの細かな点を要求されるため、確認したい点にフォーカスして、数値を利活用されておられます。
しかしながら、そういった専門的な方ばかりでもなく、「一般的にどういう空調機が省エネ効率が高いの?」という質問をいただくことも多々あります。
そこで、今回は空調機の省エネ効率について、少しお話ししたいと思います。
COP
COPという言葉をご存知でしょうか。
空調機は水冷と空冷に大別できますが、特に空冷は大きな電力を必要とします。
電力を動力源にして、部屋や装置を冷却するのです。
つまり、電力を小さくして、大きく冷やせることができれば、それだけ効率が高いと言えます。
COPは Coefficient Of Performance の、頭文字で、「エネルギーの消費効率」を指します。
COP = 定格能力[kW] / 定格消費電力[kW]
上記の計算式で求めることができ、定格能力1点のエネルギー消費効率を表し、高い数値であればあるほど、効率が高いと言えます。
APF
データセンター冷却では、あまり使用しませんが、JISが改正され、一般ビルの空調では、COPよりもより使用状態に近い省エネルギー性能の評価方法となりました。
業務用エアコンは2006年10月からAPF表示をしており、COPよりも少々複雑な計算方法を用いています。
算出方法は、一般財団法人 日本冷凍空調工業会のHPで詳しく明記されています。
APFは Annual Performance Factor の、頭文字となっています。
業務用エアコンのAPF表示について: https://www.jraia.or.jp/product/com_aircon/s_apf.html
COPをよく使うシーン
やはり何といっても、空冷の空調機を使用するシーンでCOPは活用できます。
上述したように、空冷は大きな電力を必要とします。
コンプレッサーを使うことによって、冷媒ガスを高圧高温にして、外気に熱を排出しながら、冷やしたいエリアを冷却するために、かなり電力を消費します。
ここの電力を小さくして、高い空調能力を得られれば、とても効率が高いのです。
空冷空調の基礎的なお話しは、以前「そもそもどうやってサーバルームを冷やしているのか?(空冷空調の基礎)」というブログでご案内しましたので、お時間のある方は是非ご覧ください。
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