CDUを利活用したサーバ冷却水をうまく切り分ける方法
皆さまは、CDUという設備をご存知ですか?
CDUとは、「Coolant Distribution Unit」の頭文字をとったもので、日本語だと、「冷水分配装置」だったり、「冷却水循環装置」という呼び名になるでしょう。
利活用の仕方は様々なので、うまく切り分ける方法と題しまして、一部をご紹介しようと思います。
空調の熱源分野に詳しい方が、ピンときそうな言い方になりますと、水の熱交換器です。
詳しくない方へは、代表的な使い方の説明をしないと、想像しにくいかもしれません。
一次側冷水はチラーなどの熱源のループにし、二次側冷水にはIT機器へのループにすることで、一次側と二次側の縁が切れた状態(水が混じらない)で、熱を交換できるシステムを構築できる設備ということになります。
言葉にすると複雑ですが、様々なテーマに沿って、解説することにチャレンジしたいと思いますので、お付き合いください。
水冷の利点
以前、当社のブログで、『サーバルーム空調は空冷と水冷のどちらが良いのか』という内容を記載したことがあります。
双方に良い点もあれば、考慮しなくてはいけない点もあるものの、圧倒的に水冷の方が、熱効率が高いのが特長です。
データセンターで従来利活用されている、空冷冷却のCRAC方式(Computer Room Air Conditioner)ですと、概ねラック当たり2kW~6kWくらいの冷却ができますが、それ以上になると水冷も含めた方法についてご検討いただきたいと思います。
IT冷却の水冷の方式
水冷といっても、様々な冷却方式があります。
・CRAH方式(Computer Room Air Handling)
・InRow方式
・リアドア方式(RDHx:Rear Door Heat Exchanger)
・ダイレクトリキッドクーリング方式(DLC)
などになります。
大変ざっくりではありますが、以前、『サーバルーム発熱対策あれこれ ~IT機器冷却の種類はどんなものがあるの?~』で、冷却方式をご紹介したことがあります。
これらは、冷水が熱を除去するために、冷却するシステムに冷水が供給されていることで成り立つといえます。
CDUを利活用することで実現できること
CDUを導入することで、様々なことができますが、実現できることを整理したいと思います。
・一次側冷水と二次側冷水を分離することにより、二次側冷水の温度を柔軟に設計することが可能
・一次側冷水の状態がどうあれ、二次側冷水を制御することで一定の温度を保てる
・一次側冷水と二次側冷水が分離されていることで、異なる水質で管理できる(二次側冷水の清浄度)
・二次側冷水の結露防止(露点温度管理)
これらのことが可能になります。
簡単ではありますが、これらの利活用について、少し図にしてみたいと思います。
CDU製品のご紹介
我々DC ASIAでは、CDUの取り扱いをしています。
※大型で自立タイプのものから、ラックマウント型のお求めやすいものまで様々にラインナップがあります。
・nVent / RackChiller CDU
40kW | 100kW | 800kW
・Motivair / CDU
1250kW(最大)
DC ASIAでは、皆さまのデータセンターのコンサルテーションを積極的に行っています。
相談してみたら、データセンター構築や運営のヒントが見つかるかもしれません。
データセンターファシリティの知見について、DC ASIAは小さい会社ながらも自信を持っています。
小さな疑問でも結構ですので、是非ご相談ください。
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