KPIを定めてデータセンター運用効率を向上

K-Iwasaki

サスティナブル「持続可能」、SDGs「持続可能な開発目標」という言葉を最近よく耳にします。
これは現在世界的な課題となっている地球温暖化などを抑え、地球の自然環境を維持し、将来も美しい地球を持続させていくといった意味合いで使われます。

膨大な電力消費するデータセンターでは、サスティナブルへの取り組みは欠かせません。そこで各データセンターでは、数年前から、より高効率なデータセンターを目指し、例えば冷却効率の改善などによる電力消費の抑制への取り組みが進められてきました。その結果、各社は持続可能な社会への貢献とともに、コスト削減による競争力向上を図ってきました。

では、人間の運用の効率性についてはどうでしょうか?

「より少ない労力でより多くのことをする」ことで、オペレーションコストの削減と共に運用俊敏性が実現でき、ここでもサスティナブルへの貢献と共に企業競争力を高められます。
データセンターのインフラ運用チームはオペレーションスキームの改善や運用自動化ツールなどを活用し、運用の効率性を高めています。

しかし残念ながら、実際には、日々の運用がどれほど効率的に行われているのかをしっかり把握されているケースはあまり聞きません。特に物理的な作業が大半の物理インフラ面の作業は作業ログをデータに残しにくい性質があります。

業務の効率性や成果を高めるためには、まず、現在の運用状況の把握をすることが第一歩となります。その後、現状を超える目標値(KPI:Key Performance Indicator)を定めることで、運用スタッフに明確な目標が生まれ、目標達成へのモチベーションが高まり、それは成功への近道となります。
また仮に目標を達成できなくても、傾向と対策を立てやすくなります。

最新のデータセンターインフラ運用管理(DCIM)システムでは、例えば作業指示書発行から完了までに至る各タスクの経過時間がすべて記録され、そのデータを分析できます。
これにより、各運用スタッフは自身のパフォーマンスを可視化でき、一方管理者は作業のどこでボトルネックが発生しているのかを把握でき、運用改善すべきポイントが明確になります。


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