DCIMツールの費用対効果を考えてみました
DCIMがなければ、ハードウェアの可能性を十分に活かすことはできません
上記の図をご覧ください。あくまでも一つのサンプル例をまとめてみました。これを見ると、1ラック当たりにかかるコストは結構高額です。
- ICT機器:230万円
- KVM機器:54万円
- 電源機器:48万円
- ラック設備:15万円
- DCIM:(5~)10万円(※メーカーAの最高額レベルを表示。実勢価格はこれより低くなる)
- 各種センサー:2万円
(※ 上記に施工費は含んでいません)
このように、ラック1台あたりのコストで見ると、ICT機器が70~80%のコストを占める一方で、DCIMの占める割合は僅か2%足らずです。ちなみにDCIMツールと関係するもの、例えば各種センサーやiPDU(インテリジェントPDU)を加えたとしても29万円、全体コストの8%です。
仮に全体で100ラックとすると、全体コストは354万円x100ラック=3億5,400万円、それに対しDCIMコストは1,000万円となります。
さて、DCIMを導入することで得られる効果は例えば以下のように多岐にわたります。
- 運用コスト(OPEX)の削減
- 設備コスト(CAPEX)の削減
- 空調効率化などによる電気代の削減
- ヒューマンエラーの抑制、障害による損失の削減
- ヒューマンリソースの有効活用
さて、上記の内容を踏まえてROIを資産してみようと思います。
仮に上記で挙げた効果により「僅か5%」のコスト削減が見込まれたとします。
利益・効果:3億5,400万円 x 0.05=1,795万円
費用:1,000万円
1,795万円 ÷ 1,000万円 × 100 = 179.5% ← ROI
※実際には最大40%程度まで効果が見込まれる可能性は十分にあります。そうするとROIは更に高まります。
これはあくまでも簡易的な試算であるため、計算に含まれていないものもあり、実際とは多少異なるかもしれません。しかし、上記の資産をベースに考えると、かなり少なく見積もったとしてもこのようにDCIMは確実に投資利益率が得られる結果となりました。また、このような運用管理ツールはランニングでペイバックをしますので、ROIは毎年継続的に得られることとなります。
このようなことからもDCIMツールは低い投資金額で大きな投資対効果が得られるツールである事が分かります。
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