【DC運用ユースケース一例】キャパシティ検索
データセンターでは毎日のように新しい機器の追加や撤去や移設、そしてそれに伴いネットワークケーブルや電源コードの抜き差しが行われています。またハードディスクやインターフェースカードの増設などもあるでしょう。
昨日の状態と今日の状態は全く同じではありません。
本日はこのように日々刻々と変化するデータセンターに、新しい機器を追加する際に非常に役立つDCIMツールのキャパシティ検索機能について解説します。
ご存じの通りDCIMツール(注:ここでいうDCIMツールとは全ての機能を実装するレベル3DCIMを指します。詳しくはこちらの記事「DCIM成熟モデル」をご覧ください)には、データセンターの物理インフラ運用に必要な設備・IT系のあらゆる情報が詰まっています。
それらの情報から「キャパシティ検索機能」を使って、今ユーザが知りたい情報を簡単かつ迅速に導き出すことが出来ます。
これは、ユーザが追加インストールを計画している機器をリスクなく安全に設置できるラックを絞り込み、ユーザに提示してくれる機能です。
各メーカーのツールによって多少異なりますが、一般的なキャパシティ検索の具体的な方法を以下紹介します。
①ユーザはインストールを予定している機器モデルをデータベース上で指定します
②そして、次のような付属情報をメニューから選びます。
・インストールしたいサーバールーム
・電源接続の本数
・ネットワークポートの接続本数
・その他必要時応じて(余剰RUスペースなど)
③すると、入力した条件(空きRUスペース、空きソケット、空きポート、荷重など)を満たす候補ラック一覧が絞り込まれ表示されます。
④ラック一覧から、それぞれのラックの詳細情報(例えば、ラック実装状態、実際の電力使用量や熱だまり有無など)も見ることが出来、それらの情報を見て、最終的にユーザは任意にインストール先ラックを決定できます。
そして、その情報をもとに現場で設置を行うか、あるいは同じDCIMツールから作業指示書を発行することもできます。
従来の台帳では調べるのになかなか時間や手間がかかったり、あるいは場合によっては現場まで出向き、現物調査を余儀なくされるケースがあったかと思います。
それをこのように、自席で瞬時に導き出すことが出来るようになり、作業の効率性をアップできるのです。
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