garmit DCIMをより便利に使いこなすTIPSその1 ~センサーデータの演算ポイント登録
今回は弊社が取り扱うおススメ国産DCIM「garmit」が持つ特徴的な機能を使いこなすTIPSをご紹介します。
「DCIMツールが便利なのはわかるけど、具体的な活用シーンがイメージできない」とお考えの方のヒントになれば幸いです。
garmitのTIPSシリーズは複数回に分けてご紹介します。
まずは初回としてご紹介するテーマは「センサーデータの演算ポイント登録」です。
まず、garmit DCIMではデータセンター内に配備された様々な種類のセンサーデータを統合監視ができます。
DCIMが持つひとつの代表的な機能として、センサーデータの統合管理がありますが、それはまとめたデータの数値を「単純に」表示するだけのものではありません。簡易的な統合監視ツールとDCIMの違いの一つに、取得したデータをよりユーザーの目的に応じて表現し、ユーザーの運用管理負荷を軽減するところにあります。
さて、話を戻しますが、garmitでは生のセンサーデータの監視はもちろんのこと、独自の演算機能を用いてユーザー側で任意の仮想の演算ポイントを作成することができます。
そして作成した演算ポイントは、もちろん通常の監視ポイントと同様に閾値を設定し監視を行うことができます。
よくわからない方もいらっしゃるかと思いますので、ここにいくつか具体的な活用例をご紹介します。
活用例1:「ラック列全体の合計電力」
ラック単位での電力管理は基本的に行われます。しかし、ラック列全体の合計電力を知りたいというニーズもあるかと思います。そのような際にこの演算機能を使いグループ化できます。
活用例2:「ラックコンテインメント内の平均温度」
例えばアイルコンテインメント構成を組まれている場合、コンテインメントされたコールドアイル内の平均温度を求めたい場合があったとします。そのような場合にも演算機能を用いることが出来ます。
このように、ソフトウェアが基本的に提供するセンサーデータの表示基本項目以外に、各ユーザーごとにお好みの監視ポイントをカスタマイズ作成できるのです。そして、お客様が電卓を叩くことなくgarmitが必要な情報を自動演算してお客様に提示してくれ、データセンターインフラ運用の省力化や効率化に貢献します。