データセンターの運用自動化を推進したSunbird DCIMの導入成功事例紹介 パート3
データセンターの管理者は、運用時間の短縮や、データの正確性を高めるために、タスクの自動化手法をより追い求めるようになってきています。
先日開催されたSunbird社の運用自動化に関するウェビナーでは、eBay、MacStadium、シカゴ大学のデータセンターの専門家らが、APIなどによるインテグレーションでデータセンターの運用自動化を推進した手法に関する、実際の活用事例やアイデアについて紹介してくれました。
ここでは、Sunbird DCIMソフトウェアがいかにしてデータセンターの運用管理を劇的に簡素化したのか?について、彼らのプレゼンテーションから得られた重要なポイントをご紹介します。
今回はパート3の内容をご紹介します。パート1(eBay編)はこちらから、パート2(MacStadium編)はこちらからご覧ください
パート3. シカゴ大学はDCIMを “中核システム “にしている
シカゴ大学は、他の多くの組織と同様、さまざまなツールやシステムを保有しています。環境で何が起こっているのかを完全に理解するためには、それらすべてがコミュニケーションをとる必要があります。
「データがなければ、自分が何をしているのかを把握することはできません」と語るのは、データセンター戦略・運用担当ディレクターのレイモンド・パーパート氏。
シカゴ大学は現在、さまざまな監視ツールの導入を進めており、そしてDCIMソフトウェアを “データセンターの中核システム “にしようとしています。そのため、DCIMをさまざまなシステムと統合していく必要があります。
例えば、シカゴ大学では、DCIMソフトウェアをSlackやTeamsと統合しています。
「私たちはコマンドセンターSlackチャンネルとコマンドセンターTeamsチャンネルを作成し、組織内の誰もがこの2つのチャンネルでITの状態をチェックできるようにした」とパーパート氏。「昨年は、これらのチャンネルへのメッセージ配信の自動化に熱心に取り組んできた。運用チームが手動で入力する代わりに、アラームが自動的に通知されるようにしたいと思い、ServiceNowとの統合に至った」
「アラームが発生したら、ServiceNowが自動的にインシデントチケットを作成するようにしたい 」とパーパート氏。「我々はServiceNowにプッシュしていく。また、ServiceNowからの戻りも視野に入れている。CMDB、変更管理、それらのチケットは双方向の流れになるのです」
シカゴ大学が計画している自動化はそれだけではありません。電力、冷却、アクセス制御、LDAP、電子錠、映像監視などがロードマップ上にあります。
誰かがラックを開けた場合、例えば「レイがキャビネットを開けたが、正式なServiceNowの変更チケットを持っていないので問題がある」、というようなことを確認したいとパーパート氏は言います。
「また、配線管理プラントとの連携も視野に入れている。このシステムはネットワーク管理システムと連携しており、組織内のどこにいてもMACアドレスを追跡することができる。つまり、DCIMソフトウェアでマシンのMACアドレスを把握し、対向側機器の場所を特定する必要があるのです」
「私たちが組織としてやろうとしていることは、”データの世界”から”情報の世界”へと移行すること」とパーパート氏は締めくくります。「我々は大学におけるコロケーション事業者です。学内でシステムを抱えている人は誰でも、自分達のシステムを導入することができます。私たちは、すべての研究者らと、それぞれの環境の状態についてコミュニケーションしなければなりません。中央のチラープラントに問題が発生したり、機器に熱問題が発生したり、何か問題が発生した場合には、DCIMが私たちのシステムの中心となるが、組織全体でプロアクティブにコミュニケーションをとるためのツールが必要なのです」
すべてをひとつにまとめる
最先端データセンターのプロは、データセンターの運用自動化を推進することの大きな可能性に気づいています。キャパシティプランニングの自動化によるコスト削減、バックオフィス処理の自動化による時間短縮と人的ミスの低減、データを情報化するための自動化アーキテクチャ全体の構築など、その可能性は無限大です。
データセンターの自動化を推進するために、第2世代のDCIMソフトウェアの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
DCIMソフトウェアがデータセンターの自動化推進にどのように役立つのか?に関する詳細については、Automation Workshop webinar recording(英語)をご視聴してみてください。
Sunbird DCIM / ブログ記事からDC ASIAにて一部抜粋・抄訳
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