garmitをより便利に使いこなすTIPSその9 ~CSVファイルの自動生成

K-Iwasaki

弊社が取り扱うおススメ国産DCIM「garmit」の機能を使いこなすTIPSのご紹介シリーズの第9弾。
今回はちょっと便利な機能、「CSVファイルの自動生成」機能のご紹介とともに、garmitでの計測データの取り扱いに関するヒントをお話しします。

皆様のデータセンターには数多くの計測センサーが配置され、常に変動する使用電力や温湿度などの環境状態をリアルタイム・モニタリングされていることと思います。

【レポートスケジュール画面】登録されたスケジュールと出力状況一覧を表示したもの。「表示」ボタンをクリックすると、ファイル一覧が表示され、そこからファイルをダウンロードすることができる

そのリアルタイム・モニタリングに加え、DCIMツールを導入することで、計測データをデータベース内に蓄積し、過去の統計データから傾向分析を行うことが出来るようになります。
ツールのGUI画面で表示されるトレンドグラフは見やすいですが、集計データをスプレッドシートに出力し加工したいといったニーズもあることから、DCIMツールにはCSV出力機能が標準的に設けられています。

CSV出力は基本的にユーザーによる手動操作で行われます。
garmitの場合、「データレポート」という機能を利用して、手動で例えば月末や月初に1ヶ月分のデータを出力したりすることができます。
でも、毎月同じ操作を手動で繰り返しやることは煩わしいですよね?そこで、出力対象、出力範囲、データ種別などをあらかじめ設定・保存し、それをスケジュール登録しておけば決まった日時にCSVファイルを自動出力させることができます。

garmitでのデータ取り扱いのヒント

garmitの計測値にはリアルタイムデータ(瞬時データ)とダイジェストデータ(集計データ)の2種類があります。
「リアルタイムデータ(瞬時データ)」はユーザーが指定したポーリング間隔で取得したいわゆる「生データ」です。一方「ダイジェストデータ(集計データ)」は一定時間が経過したあとにリアルタイムデータをひと纏めにしたものです。長期間リアルタイムデータをデータベース内に保存するとあっという間にストレージ容量の肥大化を招きますので、データのダイジェスト化は必ず行う必要があります。しかし、リアルタイムデータをもっと長い期間で取っておきたいというニーズもあるかと思います。
そんな時にこのCSV自動出力機能を活用して、労せずそのニーズを満たすことが出来るのです。

garmitでは、標準ではリアルタイムデータは60秒周期で取得し、それらは24時間~48時間保存していますが、例えばそれを1ヶ月分保存しておきたいという場合には、レポートスケジュールとして、リアルタイムデータを1ヶ月分保存する設定をしておくと、システムから自動削除される前にCSVファイルは自動生成され、1ヶ月分のリアルタイムデータを外部に保存しておくことができます。


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