【DC運用ユースケース】複数DC拠点のインフラの集中管理
企業の規模が大きくなるにつれ、データセンターも複数拠点管理されていく事は増えてきます。近年では、目的や用途に応じて社内のサーバールーム(オンプレミス)と外部のハウジングやクラウドデータセンターを併用されていらっしゃる企業様も増えてきています。
そこで今回は複数サイトの運用を行うシチュエーションで、DCIMを使ってすべての拠点を集中管理する一般的な構成についてご紹介します。
まず各サイトにおけるインフラ設備の監視ですが、基本的には各サイトのローカルにSNMPマネージャとして動作するDCIMサーバーを配置する形が一般的です。そのDCIMサーバーが同一サイト内の設置された様々なセンサーデータを集中的に管理します。(※ちなみに、メーカーによってSNMPプロトコル以外も対応する製品はありますが、ここでは最もスタンダードなSNMPを例に解説しています)
もし管理対象が複数サイトにまたがっている場合、上記のような同様の構成をそれぞれのサイトで構築します。要するに各サイト毎に計測データを集中管理する「センサーデータ管理用DCIMサーバー」があるイメージです。
そして各サイトの「センサーデータ管理用DCIMサーバー」とAPIで連携し、センサーデータ全体を集中的に管理しつつ、かつアセットデータやケーブリングデータなどの情報管理機能を設けた「統合DCIMサーバー」が設けられます。ユーザー端末は、この「統合DCIMサーバー」に対しアクセスし、全データセンターインフラの情報すべてを閲覧・操作します。
最新のDCIMツールはHTTPSでのウェブアクセスが一般的ですので、(サーバーの公開状況によりますが)ユーザー端末は基本的にどこからでもこれらのデータにアクセスする事が出来ます。
このようにして、DCIMでは全てのデータセンターインフラの情報をいかなる場所からもリモート管理できる機能を提供し、運用担当者の省力化や業務の迅速化をもたらすのです。
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