データセンター物理インフラ運用管理コストを大幅に削減する方法とは?
データセンターの運用者は日々機器の追加や撤去、あるいはメンテナンスなどを行っています。皆さんの現場では、これらの作業を行う上で、どのように現地の状況を確認されていますでしょうか?
例えば、機器の追加をしたいといった場合、作業計画や作業開始前に、現在の設置状況を確認されるかと思います。
よく聞くパターンは、「ExcelやVisioなどで作った台帳を参照する」です。
果たして、皆様はこれで作業を問題なく遂行できていますでしょうか?
これまたよく聞く話ですが、台帳だけでは情報が不足していたり、細かなところが不明だったりで、結局現地に出向き現場確認を行っていることが多いようです。
あるいは台帳の情報が最新ではなかったり、間違っていたりしているかもしれないといった心配もあります。そこで、適切な作業指示を発行したり、作業時のリスクを抑えるということを考えると、現地確認が必要であるという考えは当然です。
もちろんこのようなアクションは正しいですが、運用工数でみると無駄があります。
それは、台帳メンテナンスに工数を掛けているにもかかわらず、現場調査を行い、結果的にそれを活かせていないということです。
年間数億円の運用コスト削減
DCIMを使うと、Excel台帳では管理しきれなかった細かな情報を全て登録でき、情報不足の問題の解消と共に、散在していた台帳を単一データベースにまとめることで、情報の精度も向上します。また管理データベースは直感的かつ容易に確認できます。
結果的に、DCIM画面上でより正確な情報を瞬時に確認できるようになり、現場調査の必要が激減し、運用コストの大幅な削減に寄与します。
大手調査会社からの情報を元にしたコスト削減シミュレーションを以下に示します。(500ラック環境の場合)このシミュレーションでは、年間2億円の運用コスト削減が見込まれています。
・「プロセス改善」により、年間およそ7000万円弱相当の人的コスト削減
・キャパシティプランニングの改善・精度向上の結果、無駄な資本支出抑制により、年間およそ年間1億3000万円の運用コスト削減