無料で簡単に設定できるSunbird dcTrackのHA構成について解説します
DCIMはそのサービス自身が停止しても、データセンターの可用性には影響はありません。しかし、データセンターの可用性の維持のために活躍するDCIMサーバーも障害によるダウンタイムは極力抑えたいところです。
そこで今回はSunbird Software社のdcTrackが標準でサポートするHA(High Availability:高可用性)機能を使ったdcTrackサーバーの冗長化構成について解説します。
Sunbird dcTrackでHA構成を設定するのはとても簡単です。
まず、セカンダリサーバーとなる2台目のdcTrackをインストールします。インストール方法は1台目と全く同じです。(ちなみに、HA構成を組む場合、ライセンスは既にお持ちのものをお使いいただけますので、追加費用は一切かかりませんのでご安心ください)
IPアドレスの設定まで終わったら、1台目のdcTrackに戻り「設定」メニューから「高可用性」タブを開き、セカンダリdcTrackサーバーのIPと、ログインユーザ名・パスワードを入力するだけです。あとは自動フェイルオーバーを有効にするのチェックボックスをオンにして保存するだけです。(他にも例えばハートビート間隔設定など細かな設定はありますが)
そうすると自動的にセカンダリのdcTrackサーバーへのバックグラウンド同期が始まり、セカンダリがスタンバイ状態になります。
あとは、プライマリサーバーがダウンすれば自動的にセカンダリへのフェイルオーバーが実施され、ダウンタイムなしでご利用いただけるようになります。
dcTrackをご利用中のお客様でDCIMサービスの可用性を高められたいお客様は是非この機能をご検討してみてください。