【DCIM FAQシリーズ14】既存施設で使っているセンサーはサポートしますか?
私たちDC ASIAは「グリーンIT」をテーマとし、データセンター向けにあらゆる側面から効率化・グリーン化のソリューションを提供しています。ここ最近データセンターの新設ラッシュが続いており、弊社もそれに応じで新規データセンターへの商談・プロジェクトが増えてきています。
弊社のグリーンIT事業部としてのソリューションは、主に冷却ソリューションと運用管理ソリューションですが、商談の多くは新規データセンターからが割合的に多いです。そのうちのひとつ、運用管理ソリューションではDCIM(データセンター運用管理)ソフトウェアが具体的な提案商材となるのですが、こちらについては、ハードウェアではなくソフトウェアということもあり、比較的既存データセンターからの引き合いが多いです。
もちろん既存データセンターへのDCIMソフトウェアの導入は問題ありません。しかしセンサー類を既にサイトに設置済みのお客様から確実にいただく質問としては、「それらをソフトウェアでサポートできるか?」です。
各DCIMソフトウェアの対応状況は?
先にざっくりとした答えを先に述べますと、「対応は可能だが確認が必要」となります。各社DCIM製品とも標準でサードパーティ製のセンサー系デバイスはそれぞれサポートしています。まずはその標準でサポートしているリストにお客様のセンサーデバイスが含まれているか?の確認となり、もしリストに含まれていなかった場合でも、各社共追加でサポートできるようなオプションは設けています。
ただし、大前提としてソフトウェアがサポートするプロトコル(SNMPやModbus ※製品によって異なります)が一致していることが条件です。また、センサーも例えば電流や温湿度センサーについては問題ありませんが、あらゆる種別をサポートできるわけではない点にご注意ください。
ちなみに最も一般的な形として、SNMP対応デバイスであれば、MIBと呼ばれる情報を参照しつつ対応しますので、そのMIBの全体が分かるSNMP Walkファイルいうデータを通常要求させていただいております。
では弊社取り扱い各ソフトウェアの対応状況概要を説明します。(今回Commscope iTRACSは除外しております)
・ Sunbird Power IQ:Power IQが標準でサポートしていないデバイスについては「ダイナミックプラグイン」という設定ファイルを追加することで対応します。ダイナミックプラグインは、弊社に依頼してSunbird社にて制作いただくか、もしMIBの中身が把握できていれば、弊社あるいはお客様自身でGUIから比較的容易に作れます。
・ Struxureware Data Center Expert:Struxureware DCEでは、DDE (Dynamic Data Exchange)と呼ばれる追加設定ファイルで対応します。DDEファイルについてはお客様自身で作成することはできず、Schneider Electric社に制作を依頼しなければなりません。
・ デンソー garmit:garmitも柔軟にサードパーティ製のセンサーデバイスの追加サポートは対応しています。特にgarmitは国内メーカー製品へのサポートレベルが高いのが特徴です。もしまだ非対応の製品をgarmitで対応させるにはデンソー社に依頼してソフトウェアのプログラム内に組み込んでいただく必要があります。