スタッフのITリテラシーに左右されず現場作業をスムーズに ~意外に重要なポート配置図管理
みなさまこんにちは。今回はDCIMツールが持つ、隠れた便利機能を紹介したいと思います。
さて、みなさんは現場でのケーブリング作業時にこんなシーンに出くわしたことはありますか?
「ケーブルの抜線を指示されてラックの前に着いたが、指示されたポートがどれかわからない」
これって結構あるあるなシチュエーションではないでしょうか?
例えば...
- 大量のケーブルが邪魔でポート番号表記がよく見えない
- 拡張ネットワークカードがいくつも差さっていてポート1ってどれ?
- 暗くてよく見えない
- 老眼で細かいポート番号表示がよく見えない(笑)
例えばスイッチングハブの場合だと、メーカーによってポートの並びが違いますよね?ポート番号表記を確認しないと下手したらポート3につないだつもりがポート5と間違ったポートに繋いでしまったりするかもしれません。
はたまた、どこに繋いでよいのか判断できずに立ち往生してしまうかもしれません。
いずれにせよ、作業の遅延や最悪トラブルに発展してしまう可能性もあります。
「ITリテラシー」という言葉があります。
「ITリテラシー」とは、ITに関連する事柄への理解力や対応力などを指す言葉であるとされています。
ITハードウェアに関する ITリテラシーが高い人は、上記のようなシチュエーションに遭遇しても、各メーカーのポート配列ルールを把握していたり等、周辺知識や経験をもとに、その難題をクリアされるかもしれません。しかし、スタッフ全員がベテランエンジニアと同じレベルのITリテラシーを持っているはずがありません。どの会社にも、経験の浅い人、新入社員は必ずいますよね?
そんな人たちでも確実・迅速に作業をしてもらうにはどうしたらよいのでしょうか?
ITリテラシーの壁を取り払う
では最初の話に戻します。
「ケーブルの抜線を指示されてラックの前に着いたが、指示されたポートがどれかわからない」といった状況に対し、ITリテラシーの優劣にかかわらず、誰でも確実かつ迅速に対応させるのは至って簡単です。
それは、「指示されたポートがどれか?を明確に示してあげるだけ」です。
例えば、Sunbird dcTrackには「Port Inspector(ポート検査)」機能が備わっており、対象となるデバイスの拡大図の中に、ポートの配列が表示されます。これは例えばラック実装図やアセット管理画面からすぐに確認する事が出来ます。もちろん実際の作業指示書の中にもその画像が含まれており、今回指示されたポートがどの位置にあるのかが一目瞭然で分かります。
もうひとつ、Commscope iTRACSでも同様の確認ができます。特にiTRACSでは、ひとつひとつの拡張ネットワークカードやそのカードに含まれるポートひとつひとつに対してもアイテムとしての登録を行いますので、更にきめ細かい管理が可能となります。(きめ細かい管理ができる半面、登録の煩雑さは増しますが...)
いずれにしましてもこのように直感的なイメージで示してあげる事が出来れば、仮にサーバーやスイッチを今日初めて見る人でも、目的の場所は確実に理解できるようになります。
そして、結果的に不要な時間を浪費してしまったり、誤ったポートに繋いだり抜いたりすることによる予期せぬ障害のリスクをなくすことが出来るのです。
本当に単純な機能ではありますが、スタッフのITリテラシーの優劣に影響せず、確実かつ迅速に現場でのポート挿抜作業を遂行できるように支援する、実は意外に重要なポート配置図管理の説明でした。
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