DC運用ユースケース ~分電盤主幹回路がトリップした場合の影響範囲を調べる
データセンターのファシリティとITを包括的に管理できるデータセンターインフラ管理(DCIM)システムは、その多彩な機能により、運用担当者の運用工数を大幅に削減するだけでなく、電源や設備全体の効率利用を促進しコストを削減したり、運用リスクを最小化するのに役立ちます。
さて、今回は、Sunbird dcTrackで分電盤の主幹回路がトリップした場合の影響範囲をほぼワンクリックで調べられる便利な使い方をご紹介します。
データセンターでの電源障害は、発生した場合のインパクトが大きいです。そこで、障害発生時の影響範囲を知りたいというニーズは高いようです。
しかし、Excel台帳ではそれを簡単に知ることはなかなか難しいですよね? でもSunbird dcTrackではとっても簡単です。ではその方法を解説します。
Sunbird dcTrackの3Dフロアマップ表示機能は非常に多機能で、非常に多くの情報の確認ができるのは以前説明しました。今回はそのうちのひとつ、「接続表示機能」を使います。
操作は超簡単。対象の分電盤を選択し、「接続」ボタンをクリックし、そこに表示される「ブレーカパネル」を選択するだけです。するとその分電盤の持つ分岐回路に繋がれているデバイスのみがピックアップされ接続のラインとともに表示されます。これで、選択した分電盤で障害が発生した場合に影響するラックやサーバなどのIT機器を視覚的に把握することが出来ます。3Dフロアマップなので具体的な位置も知ることが出来るのはありがたいですね。
ちなみにこの機能はネットワーク接続、例えばコアルータに障害が発生した場合の影響範囲を知りたいといったシチュエーションにももちろん使えます。
この便利な機能を、障害発生のシミュレーションや、実際に障害が発生した際の迅速なトラブルシュートに是非ご活用してみてください。