dcTrackのダッシュボード紹介2 ~放射状ゲージチャートあれこれ
DCIM
導入後すぐに使える100種類以上の多彩なプリセット・ウィジェットが用意されているSunbird dcTrackのダッシュボード機能。
更にSunbird Addonsページでは、続々追加ウィジェットが追加されており、dcTrackユーザは自由にダウンロードして追加する事が出来ます。
さて今回は、放射状ゲージチャート・ウィジェットの種類についてご紹介します。
- Facility Utilization(フロアスペース利用率):データセンターの総床面積のうち、IT ラックとして利用されているスペースの割合(%)
計算式:総稼働ラック数 * 30平方フィート(=2.78平方メートル) / 総延長床面積。(※参考:米国DCOI指標では目標値を >= 80と定めている) - Server Utilization & Automated Monitoring(サーバーの稼働状況と自動監視):継続的な自動監視ソフトウェアによって直接測定されたサーバ稼働時間の割合(%) (1 – アイドル状態の時間割合として測定)を、自動監視を完全に装備しているデータセンターの割合で割り引いた値
計算式:平均サーバー使用率 * 自動監視を装備している物理サーバーの割合 . 目標 >= 65%。 - Virtualization(仮想化比率):物理サーバに対する仮想マシンのOS比率
計算式:総サーバ数+総仮想マシンOS数/総物理サーバ数(※参考:米国DCOI指標では目標値を >= 4と定めている) - Energy Metering(電力計測率):電力測定が行われているデータセンターにある、機関の階層型データセンターインベントリの総延長床面積 (GFA) の割合(%)
計算式:電力測定されているデータセンターの総床面積(GFA)/全データセンターの総床面積(GFA)(※参考:米国DCOI指標では目標値を100と定めている) - Budget Power Capacity(電力容量残量):選択したロケーションの電力容量の残量を表示
- Cooling Capacity(冷却容量):冷却能力残量を冷却トンまたはkWで表示
- PUE:データセンターの総積算電力量のうち、IT機器が使用する割合
計算式:総電力量/総IT機器が使用する電力量(※参考:米国DCOI指標では目標値を <= 1.5 (新規データセンターは <= 1.4)と定めている) - Estimated Floor Space Remaining(フロアスペース容量残量):新しいラックが設置できるフロアスペース容量の割合(%)を表示
- Cabinet Space Remaining(ラックユニット利用状況):ラック内の空きスペース、ラックユニット数を表示
- Data Port Usage By Connector(コネクタ別の利用状況):選択したコネクタタイプのポート使用数と残数を表示
いくつかのチャートは米国のDCOIや欧米での基準に沿って開発されており、日本の皆様にはなじみのないものもありますが、国内の企業でも活用できそうなものもいくつかあるかと思います。今回はこれらを活用した具体的な効果は示しませんが、今後のブログで個別にご紹介したいと思います。