【DCIM FAQシリーズ16】DCIM導入時のシステム・DB構築は誰が行うのですか?
データセンターのファシリティ・ITインフラを総合的に管理するDCIM(データセンターインフラ管理)システムの守備範囲は多岐にわたります。(電源や温湿度などの環境監視から始まり、アセット管理、ラック管理、配線管理などなど)
そこで、DCIMの導入をご検討されているお客様の多くが気にされるポイントのひとつに、システムを構築完了するまでの多大な労力があります。その中でも最も気にされているのが、アセット管理や配線管理といった、デーベース構築です。
以前のブログでもお話ししましたが、DCIMは新規にデータセンターを構築される際に導入するのが最も予算的にも導入しやすいです。そしてもう一つ、新規データセンターではデータベース構築負荷がとても軽いというメリットがあります。
では、既に稼働している既存データセンターではどうでしょうか?
こちらも以前の別のブログでお話ししましたが、結果的には新規データセンターでの構築に比べるとやはりどうしても負荷はかかります。その一番の要因は「既存の資産管理台帳の精度」の問題です。おそらく大多数の企業ではいまだにExcelシートで台帳管理されていることと思いますが、そのほとんどのケースで台帳の精度が低いという問題を抱えています。不完全なデータ、データのダブり、データ項目名称の表記ゆれ、などExcel台帳がゆえに起きてしまう問題を抱えています。しかもデータが複数のシートやファイルに分散しており、一覧性がありません。
それらのデータを正しい情報に整理(=データクレンジング)するのが作業負荷の9割となります。データが整理されればDCIMへのデータの流し込みは非常に楽に短時間で完了します。これでお分かりのように、ほとんどがExcelの作業、というですね。
さて、このような負荷のかかる作業を日々多忙な中、お客様自身で行うのは避けたいと皆様お考えです。
そこで弊社ではそのような作業を請け負うサービスも提供しています。お客様の環境や双方合意の状況にもよりますが、経験を積んだ専任スタッフによる以下のようなサービスを提供可能です。
- 現場調査(ラック搭載機器調査、ケーブリング状況調査、など)※調査時のリスクを双方合意が条件
- お客様提供のExcel台帳の整理・インポート可能形式へのまとめ上げ
- データインポート作業
- 不足のモデルライブラリ登録
- フロア図面の制作(Visio図面)
もちろんこれ以外のシステムインストールや基本設定など全ての構築作業をまるっと受ける事はできます。
このように最も負荷のかかる作業を委託いただくのがお客様にとって楽ではあるのですが、弊社としましてはOJTを通じて、お客様に一部、あるいはある一定部分のDB構築作業をお願いするオプションも提案しています。その理由は、導入時でお客様にシステムの操作に慣れていただくことで、導入後の運用をスムーズに立ち上げる事ができるメリットがあるからです。
いずれにしても、お客様の環境や状況は常に異なりますので、都度相談させていただいたうえで、最もお客様にとって、コスト的・労力的なメリット、そしてスムーズな運用立ち上げを考慮したベストなご提案をさせていただいております。
是非ご安心してお任せください。
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