複数データを統合的に扱うデータセンターインフラ管理こそ脱Excelが必要な理由
Excelってすごいツールだと思います。パソコンにはほぼ必ず入っていて、だれでも使えますし、「こんなデータを表したい」と思えば、ほぼ必ずその目的をかなえてくれる関数は存在します。テーブルで一覧表を表現するだけでなく、見栄えの良いグラフも簡単に作れちゃいますし、マクロやVBAで自動処理をさせたりといった高度な事までできます。
更に「Excel方眼紙」と呼ばれる日本独自の習慣では、もはやExcelの表計算機能は使われず、文章作成や図表作成ツールとして使われたりしています。このように、簡易的なデータベースや、ちょっとしたワードプロセッサ、DTPツールとしても使える柔軟性がExcelが今でも多方面の業務でもてはやされている理由ではないかと思います。
皆様の企業にもいわゆるExcel職人と呼ばれるエキスパートな社員がいると思います。その社員が作った「神Excel」は素晴らしい反面、その作成した社員が退職したりすると誰もメンテナンスが出来なくなり、ブラックボックス化してしまいます。
Excelは素晴らしいツールである反面、このような属人化が起きてしまう問題点がありますが、問題はそれ以外にもあります。
Excelでデータセンターインフラのデータを管理するのは難しい
ファシリティ系の電源容量や冷却環境データ、IT系のサーバやネットワーク機器の資産データやケーブリングデータ、IPアドレスや仮想マシンデータ、物理的なフロアレイアウトやラック実装図など、複数の異なる種類のデータを統合的に扱うデータセンターインフラのデータを管理するには、柔軟性が高いExcelでもさすがにハードルが高いです。
他にも以下のような問題点が挙げられます。
- マスタがないのでデータのダブり、欠落、不整合、表記ゆれなどが起きてしまう
- アクセス権限が細かく設定できないのでセキュリティ上の懸念がある
- 複数のバージョンが生まれてしまい、どれが最新なのかわからなくなる可能性がある
- 関連データをシームレスに閲覧できない
- 更新のリアルタイム性の欠如
- 大容量のデータになると処理が重くなる
- (特に配線管理)データが複雑になり、意味が分からなくなりがち
- グラフィカルな表現ができないので直感的ではない
- 複数人での同時編集に限界がある
このように考えると、Excelデータセンターインフラ管理をするのが向いていないことがよくわかりますよね。そしてこれはデータセンターインフラ管理で脱Excelが必要な理由でもあります。
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