データセンター運用の省人化、効率化ニーズは今後さらに強まっていくでしょう

K-Iwasaki

ここ最近データセンター事業者の方々と会話すると、半導体不足、そしてCovid-19やロシア・ウクライナ問題に影響するサプライチェーン問題、原材料高騰、エネルギーコスト上昇などのネガティブなインパクトに伴う仕入れ値高騰や大幅な納期遅延問題に皆様悩まれています。

とはいえ、ここ最近のデータセンターブームの活況は、データセンター関連企業にとっては基本的にはプラスの方向であり、データセンター市場は今後数年さらに拡大していくでしょう。しかし一方で、データセンターの運用を取り巻く状況は年を追うごとに厳しさを増してきているように思います。

では具体的にどのような状況であるのか、考えられる課題をひとつひとつリストアップしてみました。

少子高齢化・人材不問題

まず言えるのは、データセンターの規模は間違いなく数年前と比べて拡大し、そして複雑化が進んでいるということです。管理すべき対象の規模の拡大や、システムや構成が複雑になると、人手がより必要になってくるかと思います。しかし、先日のブログでも書きましたが、データセンターの運用現場での人手不足は逆に深刻になっているようです。今後さらにデータセンターが拡大し、人手がますます足りなくなるとどうなるのでしょう?

データセンター運用の場面では管理システムによる省人化対策が間違いなく必要になってくるでしょう。

方改革、リモートワーク

人手不足の問題は、今頑張っている既存の運用スタッフにも「しわ寄せ」という悪影響を及ぼします。人手不足だから仕方ない事とは言え、今世の中では「働き方改革」の動きが活発です。企業にとっては従業員に適切なワークライフバランスを提供する事で、従業員は心身の健康や充実感を得ることが出来、そしてそれは優秀な人材を繋ぎ留めておく事や勤務希望者を増やすことに繋がり、結果的に人材不足の解消に役立つと言われています。

人手不足の中、スタッフのワークライフバランスを実現する方法のひとつは、昨今のコロナ禍以降定着した「リモートワーク」です。「リモートワーク」はスタッフのワークライフバランスを実現する以上に、一人一人の業務の効率化を高めます。データセンター運用は現場作業もあり、全てをリモートで対応する事はできませんが、システム化する事により、より多くの業務をリモートでこなせるようにし、業務を効率化し、省人化に繋げて行きましょう。

システム障害時の影響度の高まり​

Sunbird dcTrackのダッシュボード

最近はデータセンターの障害は日常的に発生しており、大規模障害も珍しくありません。データセンターが少しでも障害を起こすと、国民の生活に多大な影響を及ぼすようになってきています。これはデータセンターが生活のインフラになった事を意味し、今後はより障害を減らし、データセンターの可用性を高めていく努力をしていかなければなりません。

人手だけ、アナログな管理でそれをしっかり管理し維持できますか?障害を未然に防ぐシステムの導入が必要です。

エネルギー価格高騰、省エネ、脱炭素

データセンターを運用していく事業者や企業は、単に可用性を維持さえしていれば良いわけではありません。
地球温暖化問題は膨大な電力を消費するデータセンターにとって最も大きな問題です。また、最近のエネルギー価格高騰は、データセンターの運用コストにダイレクトに影響し、経営圧迫要因にもなっています。

この大きな問題に対処するには、一刻も早くデータセンター設備の効率化や省エネ化を支援できるシステムを導入すべきです。

まとめ

駆け足でポイントを纏めさせていただきましたが、これらのような要因から、データセンター運用の省人化、効率化を求める声は今後ますます強まっていくと考えています。
私たちはそういったニーズ全てにお応えできるDCIMシステムを提供しています。1社でも多くの企業が、私たちが提供するシステムの恩恵を得て、これらの課題を解決されることを願っています。


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