差圧センサーを用いてサーバールーム内の差圧監視を行う目的
お客様から「差圧センサー(※気圧センサーと呼ぶメーカーもあります)を用いてサーバールーム内の差圧監視を行う目的って何ですか?」との質問がありましたので、この場を借りて解説したいと思います。
差圧監視の目的
データセンター、サーバールームで、差圧センサーを用いる目的としては、以下のようなものが有ります。
1.ホットアイルもしくはコールドアイルのコンテイメントシステムを利用した際の、空調機風量制御の正常性確認
これは、ホットアイルコンテイメントシステム、コールドアイルコンテイメントシステムのいずれの場合にも、ホットアイル側がコールドアイル側よりも若干負圧気味に空調機が制御されていることを確認するために利用します。空気は気圧の高いほうから低いほうへ流れる性質がありますので、ホットアイル側が負圧になっていれば、サーバーから排気された暖気がコールドアイル側に還流することを防ぎ、熱問題の発生を根本で避けることが出来るためです。
尚、床下空調システム、InRow空調システム、最近流行りの壁吹き出し空調システムなど、あらゆる空調システムでこの考えは応用できます。
2.マシン室と廊下、マシン室と隣接する部屋との間で微差圧監視し、マシン室内が扉を隔てた廊下や、マシン室と隣の部屋間で、マシン室側が若干正圧気味に制御されていることを確認するために利用
これは、マシン室内を、廊下など周辺より若干正圧に保つことにより、塵埃の流入を防ぐためです。工場のクリーンルームほど厳密な規定は有りませんが、マシン室内を少しでも塵埃による障害などから守ろうと考えるデータセンターでは、この様な点を考慮して換気システムを設計計画されます。
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気圧センサーは例えば弊社が取り扱うRaritanなどのメーカーからリリースされています。また、同じく弊社取り扱いのSunbirdのDCIMでは気圧をフロアマップ上に可視化する機能が実装されています。
データセンターインフラ運用課題解決に向けたご相談は、DCIMのスペシャリストベンダーである弊社までご相談ください。
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