dcTrack v9.0の新機能レビュー③ ~進化したモデルライブラリ
Sunbird社 dcTrackの「モデルライブラリ」は、アイテムの登録作業を一瞬で終わらせることが出来る非常に便利な機能です。例えばスプレッドシートであったり、機器のテンプレートを持たないシステムを使った台帳管理では、何かの機器を登録する際に、毎回メーカーのホームページから諸元情報を探していちいち手入力しなければならず、運用担当者の苦労の原因となっていました。しかし、およそ5万点近くのモデルライブラリ(=機器テンプレート)を取り揃えるdcTrackではモデルを選ぶだけですべての諸元情報や画像イメージが呼び出されるので、インフラ台帳の登録やメンテナンスが大幅に簡素化され、運用の省人化と効率化が促される効果がありました。(※モデルライブラリは日々追加され、ユーザーは公式サイトからダウンロードし、システムに容易に追加する事ができます)
そんな便利なモデルライブラリをより使いやすくするために、最新のdcTrackバージョン9.0では、モデルの一意性を決定するルールに「Part Number(パーツ番号)」項目が追加されました。
これは、例えば特にサーバーメーカーのように、同じ製品シリーズに複数の製品型番が存在するケースに対応した機能となります。従来のバージョンのモデルライブラリでは、例えば「HP Prolient DL360 Gen10」といったひとつのモデル名として登録されていましたが、それはシリーズ名であって、実際にはそのシリーズには、スペック・構成に応じた複数の製品番号が存在します。よって、従来のバージョンでは、選択したライブラリが実際の機器と異なる構成であった場合、その都度そのライブラリを複製し、別名で保存したのちに利用しなければなりませんでした。
そこで、新たに「Part Number(パーツ番号)」項目を設けることで、モデル名が同じ DL360 でも、その中から適合するPart Numberを選択できるようにし、ユーザーの利便性がより高まるよう改善されました。ユーザーは、新規アイテムを登録する際、「モデル名」欄にDL360と入力すると、DL360の各Part Number(パーツ番号)一覧が表示され、その中から適切なものを選ぶだけで済むようになりました。
これで、より正確な製品型番管理の実現とともに、ユーザの運用効率が向上することとなります。
このように地味な部分でも、ユーザーの声を反映しdcTrackは日々改良が重ねられています。今後のさらなる進化にご期待ください。
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