インテリジェントPDUを導入してもDCIMがないと効果半減
電力や温湿度などの環境データをラックレベルで収集し、ユーザーに可視化してくれるインテリジェントPDUをお使いのお客様は多いと思います。
そのインテリジェントPDUとセットで導入すべきなのがDCIMソフトウェアです。インテリジェントPDUを導入されるお客様は、1台2台の小規模ではなく、大抵ある一定規模以上の環境をお持ちです。DCIMソフトウェアを導入すると、多数のインテリジェントPDUが収集したデータを、ネットワーク越しにひとつのデータベース内に集約し、管理上の効率性と可視性が限りなく高まります。
その「インテリジェントPDU」なのですが、時々インテリジェントPDU本体だけしか導入されていないお客様の話を聞きます。しかも、驚くことにそれらはLANケーブルですら接続されていないという実態を聞くこともあります。これはいったいどうしたことなのでしょうか?
インテリジェントPDUは市場に出回っている様々な種類のラック用電源タップ(コンセントバーとも呼ばれる)の中でも最も高機能であるが故に値段も比例して高くなります。
- 通常のコンセントバー(サンワサプライなど):計測機能無し
- 電流計測機能付きコンセントバー(大和電器など):計測機能あり、ネットワーク接続不可
- インテリジェントPDU(APC、Raritanなど):計測機能あり、ネットワーク接続可 (※インテリジェントPDUには機能別でいくつかの種類があります)
上記の比較でお分かりのように、ネットワーク越しにモニタリングできるのはインテリジェントPDUだけであり、ネットワーク上で遠隔で電流値や電力をモニタリングしたいのがインテリジェントPDUを導入される方の主な目的となっています。よって、せっかくインテリジェントPDUを導入してもネットワークに繋がないのはそのポテンシャルを活かしきれない使い方であり、コストのムダであると言えます。
インテリジェントPDUをネットワークに繋ぐと、パソコンでそれぞれのインテリジェントにアクセス・ログインし、遠隔で計測データを見ることが出来、また閾値を超えた場合にアラートを通知してくれるので便利です。しかし台数が数10台から数100台などに増えてくると、管理も大変ですし、毎回違うPDUにログインして確認するのも非効率的です。さらに、PDUの画面上では、現在の瞬時値は確認できますが、先週、先月など過去のデータは見ることが出来ません。
そこで必要となってくるのが、DCIMソフトウェアというわけです。
皆様の環境はいかがでしょうか?もし、インテリジェントPDUがネットワークに繋がっていなかったりした場合、今すぐにネットワークに繋ぎましょう。そして、作業効率や運用品質を大きく向上できるDCIMソフトウェアを導入しましょう。これは決してオプション的な提案ではありません。インテリジェントPDUとDCIMソフトウェアは必ずセットで導入すべき組み合わせなのです。
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