eBayが「ServiceNow」と「dcTrack」を統合した方法
今回はSunbird社のサイトのブログ記事のひとつをご紹介したいと思います。
「How Data Center Experts are Integrating DCIM with ServiceNow」と題するブログ記事では、eBayやNBCUniversalでの事例を元に、ServicenowとSunbird dcTrackを統合した内容が記されています。
特にeBayの事例では、フィールドマッピングの詳細や「ServiceNow-dcTrack統合アーキテクチャ」が示されており、参考になるかもしれませんので、ご興味のある方はぜひご覧いただければと思います。
以下、eBayの事例として記されている内容の概要をご紹介します。
- 管理対象:世界中のPoPデータセンター(世界22都市、28か所の無人ケージを含む)
- 規模:415ラック、インテリジェントラックPDU 800台、デバイス6,600台以上
- 状況:毎日約600件のServiceNowアクティビティと、dcTrackの運用を個別に行っていた
- 課題:無人サイトを含む世界中のサイトのリモート運用の手作業を減らす必要があった
このような課題を解決するために、ServiceNowとdcTrackの間で同期させたいフィールド統合させることで、リモート運用の負荷を削減できたとしています。
「私たちは、資産の変更を取り込み、更新するための真実のソースとしてServiceNowを使用しています。「一般的には、この作業はUIで行うか、データセンターで使用されているハンドヘルドスキャナーで行うことが多い。このスキャナーは、ServiceNowのalm_hardwareテーブルの資産レコードを直接統合して更新している。また、CIトラッキング用にオンプレミスの外部CMDBを別途用意しているため、CIのためにServiceNowをそれほど多用することもなく、結果として、コネクタを使用するのではなく、dcTrackのAPIを活用することをより細かく検討することになった。これが、我々がこの道を歩んだ理由です」
~ServiceNowシニアデベロッパーMike Moody氏 (Sunbird DCIM blog “How Data Center Experts are Integrating DCIM with ServiceNow“より)
そして、以下のような言葉で統合によるメリットを説明しています。
「私たちはまず、2つのプラットフォーム間のデータベース照合を大幅に削減することを目標とし、追加、移動、変更、廃棄といった日常業務を対象としたのです。これらはServiceNowで起こる日常的なことで、dcTrackに自動的に入力させる必要が有りました。それを実際に実現できたのですから、素晴らしいことです」
データセンター運用業務の効率化は、すべてのデータセンター企業の命題の一つです。今回ご紹介したeBayの成功事例を参考に、皆様の環境でも検討されてみてはいかがでしょうか?
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