Sunbird dcTrackの使いこなしTIPS:その1 – 機器設置日の自動登録方法

K-Iwasaki

多機能ながら使いやすいユーザーインターフェースで高い評価を受けているSunbird社のDCIMソフトウェア「dcTrack」は、煩雑なIT資産台帳の管理を簡素化し、運用担当者の負荷とストレスを大幅に改善できる製品です。

さらに、「dcTrack」は「ビジネスルール」という、いわゆるRPA(ロボティックプロセスオートメーション)機能を有しており、台帳更新作業の中で発生する個々の登録・修正処理を自動化することが容易に実現できます。今回はその一つの事例をご紹介いたします。

機器設置日を登録する必要性

機器の設置日を管理台帳に記載することは、サーバーの効率的な運用・管理、セキュリティ確保、経理や資産管理の裏付けを行うために重要な役割を果たします。具体的には以下のような項目が挙げられます。

  1. 保守・メンテナンス計画の基盤: サーバーの設置日が記録されていると、保守・メンテナンス計画を立てる際に重要な情報となります。定期的なメンテナンスやアップグレードのスケジュールを決定するために、サーバーの稼働期間や稼働時間を把握する必要があります。これにより、システムの安定性や可用性を確保するための適切な措置が取れます。

  2. 保証期間の把握: サーバーは購入時に保証期間が設定されている場合があります。設置日が管理台帳に記載されていれば、保証期間の終了日を把握できます。保証期間内に障害が発生した場合、メーカーやサプライヤーによる修理や交換が可能となります。

  3. 資産管理と経理の裏付け: サーバーは企業の重要な資産の1つです。設置日を管理台帳で管理しておくことで、資産管理や経理の記録として利用できます。サーバーの価値や耐用年数、減価償却の計算など、経営判断や会計処理の裏付けとして役立ちます。

  4. セキュリティ管理: サーバーの設置日を把握しておくことで、セキュリティ対策を適切に実施することができます。サーバーのOSやアプリケーションのアップデートやパッチ適用の管理は、セキュリティ脆弱性への対応として重要です。設置日が分かれば、最新のセキュリティ要件に適合するような対応が可能です。

  5. リソースプランニング: 設置日を把握しておくことで、サーバーのライフサイクルを管理できます。リソースプランニングにおいて、将来的なサーバーの交換やアップグレードの必要性を把握し、予算の計画立案やリソースの配分に活用できます。

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