高密度化が進む昨今、「ケーブルタグが見にくい」という問題を抱えていませんか?

K-Iwasaki

多くのケーブルが行き交うサーバルームのラック内で、ケーブルの行き先をしっかり管理することはとても重要です。ケーブル行き先管理をするのに昔からよく使われているのが「ケーブルタグ」や「ケーブルラベル」というものです。

ケーブルタグは、ネットワークケーブルや電力ケーブルなどのケーブルに取り付けられるラベルやタグのことを指します。ケーブルタグには用途や環境に合わせていくつかの種類が選べます。例えば、ひもで引っ掛けるタイプの「紐付きタグ(丸タグ)」やケーブルタイ(インシュロックのようなもの)にラベル記入エリアが設けられている「マーカータイ」、ケーブル自体に巻き付ける「ケーブルラベル(旗付きのものも含める)」など様々です。

ケーブルタグは、初期投資もそんなにかからず、かつ原始的な方法であるため現場担当者にとっては安心して使えるものです。よって、多くの現場では今でも普通に使われています。

ケーブルタグを使った運用は、単に識別番号を振るシンプルなものから、相手先ポート番号の記載、あるいはインストール日、長さ、用途、接続先などの複数情報を記載することもあります。これにより、ケーブルのトレーサビリティが向上し、ケーブルの誤抜線を予防し、またトラブルシューティング作業の迅速性を向上させる効果をもたらします。

このように、ネットワーク・インフラの効率性と信頼性の向上に欠かせないケーブルタグですが、近年ネットワーク機器のポート高密度化とともに、より多くのケーブルが狭いスペースに密集するケースが増えてきています。このことで、ケーブルタグが見にくくなる、あるいは見間違うといった問題が起きる可能性があります。また、見にくいケーブルタグを確認するためにケーブルを引っ張ったりする中で、ケーブル断線のリスクもでてきます。

こうした課題を解決する対策として、例えば以下の方法があります。

  1. ケーブルの整線: ケーブルを整理する、いわゆる整線を行うことで、高密度でもより見やすくなります。

  2. 色分けで識別: ケーブルタグの見やすさを向上させるために、ケーブルやラベルの色分けをしてみましょう。異なるケーブルタイプや用途に異なる色のタグやラベルを使用することで、識別が容易になります。

  3. ケーブル管理システム: 特に超高密度のネットワーク環境では、上記のような対策を施しても限界があります。そのような環境の場合、ケーブルマネジメントツール(ケーブル管理システム/配線管理システム)も併せて利用いただくことが推奨されます。

ケーブル管理システムでは、ケーブル単位の接続管理に加え、エンドツーエンドの配線経路追跡、接続されている機器のポート位置やその関連アセット情報、VLANやIPアドレスなどの論理情報なども同時に確認できるため、ケーブルタグによる管理を大きく超えるプラスの価値をもたらします。

配線管理システム「FNT Command」

弊社が新たに取り扱いを開始した「FNT Command」は、1994年以来の長い歴史を持ち、特に充実した配線管理機能が特徴のハイブリッド・リソース管理システムです。FNT Commandでは、単純な配線経路の情報管理だけでなく、ケーブル1本1本のラベルや属性管理も可能です。必要性は別として、直径(mm)、重量(kg/km)、抵抗値(Ohm/km)、減衰量(dB(µV)/100m)などの情報まで管理できるのは、おそらく実際の顧客からのリクエストがあったからでしょう。

また、多芯光ファイバーケーブルの場合は、それぞれの芯線単位の管理も可能です。(このレベルは、ケーブルタグでもさすがに管理が厳しいですよね?)

FNT Commandはまた、構内配線(ISP)に加え、建屋外の回線(OSP)管理も充実していますので、通信キャリアのユーザにもフル活用いただける機能を備えています。

話はかなりそれましたが、ケーブルタグによるケーブル管理の延長線上にこのようなシステムがあるということを認識いただき、より良い配線管理を行ううえで、ご検討の一つにしていただければ幸いです。


データセンターインフラ運用課題解決に向けたご相談は、DCIMのスペシャリストベンダーである弊社までご相談ください
FNT Commandの製品ページはこちら

 

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