DC運用ユースケース ~データセンター事業者の契約電力管理
ハウジングサービスを提供するデータセンター事業者の運用の中で重要な管理項目の一つに「テナントの契約電力管理」があると思います。各テナントが契約したラック単位の電力容量と実際に使用している電力の両方を管理するわけですが、販売ラック数が多い事業者では管理が大変ですよね?
そこで活躍するのがラックのアセット情報管理とリアルタイムの電力管理を同時に行え、ダッシュボードなどで視覚的に閲覧できる機能を持つDCIMツールです。DCIMツールを使うと、契約電力の上限に近づいたり、契約電力をオーバーしたラックを容易に確認できるようになります。
今回はその一つの事例をSunbirdのPowerIQを題材にご紹介します。
PowerIQには「ヘルスタイル」というダッシュボードウィジェットが用意されており、タイル状に分けたグループのステータスを一覧で閲覧できます。「グループ」はデータセンター全体やサーバールーム単位、ラック架列単位、ラック単位など自由に設定できます。ラック単位の消費電力を見たいのであれば、ラック単位でグループ化します。
タイルのサイズは変更できるので、ラックの数が多い場合は、最小の1×1マスサイズにするとよいでしょう。各マスには現在の使用電力が表示されます。設定した契約電力に近づいたり、契約電力を超えたりしたラックは黄色や赤に色が変わり、戦闘に移動し表示されるので、仮に数が多く全体をスクロールしなければ見れない場合でも見落とす心配はありません。
それぞれのラック閾値は2段階で自由に設定することができます。上限値は契約電力を設定しておけば良いでしょう。
今回はPowerIQを事例に紹介しましたが、他のツールでの同様の機能についてはまた別の機会にご紹介します。
今回ご紹介したDCIMツールSunbird PowerIQの詳細はこちら
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