オフィス引越しで再認識したDCIMツールのメリット 

K-Iwasaki

弊社は先週のお盆期間に、オフィスの引越しを行いました。引っ越しでは2ラックのデモ環境の再構築を経験しました。(なお、移転後は2ラック追加して4ラックになりました)

物理的な作業そのものはもちろん大変でしたが、意外にも手間取ったのが、機器のラック搭載図や電源・ネットワーク配線情報をExcelの台帳に登録する作業でした。このわずか2ラックの規模でも、Excelでの管理には予想以上に手間がかかり、情報の一覧性も不十分であることを痛感しました。この経験を通して、データセンター管理におけるDCIM(Data Center Infrastructure Management)ツールの導入価値を改めて実感しました。今回はそのポイントを紹介したいと思います。

Excel管理の限界

Excelは確かに汎用性の高いツールであり、誰もが使い慣れた環境です。しかし、今回のような複数ラックにまたがる設備の情報を整理し、管理するには限界がありました。特に、次のような点で困難を感じました。

  1. 情報の分散: ラック配置、電源配線、ネットワーク配線といった情報を個別のシートに分けて管理することになり、全体像を把握するのが難しくなりました。
  2. 更新の手間: 物理的な変更が生じるたびに、関連する複数のシートをそれぞれ手動で更新する必要があり、時間がかかりました。
  3. ミスのリスク: そして手動でのデータ入力や変更は、入力ミスや更新漏れなどのヒューマンエラーを引き起こすリスクが高く、情報の正確性を保つのが難しくなります。

DCIMツールのメリット

これらの問題を考えると、DCIMツールがいかに便利で効果的かが浮き彫りになります。DCIMツールは、データセンターの物理的および仮想的なインフラを一元管理するために設計されており、次のようなメリットがあります。

  1. 一元管理とデータの可視化: DCIMツールは、ラック配置、電源、ネットワーク配線などの情報を一つのプラットフォーム上で管理できます。これにより、すべての情報が統合され、そしてそれを直感的なビジュアルなGUIで全体像を簡単に把握できます。
  2. データ更新の省力化: 物理的な変更が行われた場合、DCIMツールでその情報を更新しますが、Excelのように複数シートのデータを何度も入力する必要はありません。これにより、労力を掛けずに更新データを維持することができます。
  3. エラーの削減: 手動入力の手間を大幅に減らし、自動化されたプロセスによりデータ不整合などのエラーの発生を抑制します。これにより、データの正確性と信頼性が向上します。
  4. スケーラビリティ: 大規模なデータセンターや複数のロケーションを管理する場合、DCIMツールはそのスケールに応じて効率的に対応できます。Excelでは管理が難しい大規模なインフラも、DCIMならば一貫して管理可能です。

まとめ

今回のオフィス引越しとデモ環境の再構築作業を通じて、DCIMツールの必要性を改めて実感しました。Excelでの管理は確かに自由度が高く利便性がありますが、規模が大きくなるにつれてその限界があらゆる面で明確になります。データセンターの効率的な運用と正確な管理を目指すのであれば、DCIMツールの導入を検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
当然ではありますが、(小規模ではあるものの)弊社のデモ環境やその他のインフラ管理には、今後も引き続きDCIMツールを積極的に活用し、より効率的で正確なアセット管理を目指していきます。


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