dcTrackのダッシュボード紹介6 ~接続が登録されていない機器の一覧
100種類以上の多彩なプリセット・ウィジェットが用意されているSunbird dcTrackのダッシュボード機能。
更にSunbird Addonsページからも追加ウィジェットをダウンロードする事が出来たりと、データの利活用がらくちんかつ自由自在にできる点が好評です。
今日は、「SQLウィジェット」に焦点を当て、「接続が登録されていない機器」を一覧するウィジェットを紹介したいと思います。
DCIMのアセット管理台帳は従来のExcel台帳に比べ、データの整合性が高くなる理由については以前のブログで紹介いたしました。しかし、それでも人間が入力する以上100%完璧にはいきません。多忙な業務の中、入力ミスや入力忘れはどうしても起きてしまいますよね?
設置されているだけの機器??
さてそんな中、DCIMのアセット管理台帳の中に機器アイテムは登録されているのに、配線接続が一切登録されていない機器があったとします。それは入力ミスや入力忘れで登録されていないものなのか?それとも本当に何も接続されていない機器なのか?のどちらかになります。いずれにしてもこれは問題であり、修正されるべきです。
サーバールーム内に設置されている機器が電源やネットワークに接続されていない場合、例えば、ラックスペース、電力容量、冷却などのリソースの無駄使いであり、無用なメンテナンスコストや管理工数が発生する原因になります。また、資産管理の混乱など、業務への影響もあります。
一方で、機器が接続されているにもかかわらず、アセット管理台帳に反映されていない場合も、いくつかの重要な問題が発生します。まず、資産管理が不正確になることで、機器の所在や使用状況が正しく把握できず、運用の効率が低下します。その結果、不要な機器の購入や、余計な保守コストが発生する可能性が高まります。また、資産台帳が正確でないと、監査の際に問題となり、法令遵守(コンプライアンス)の観点からもリスクが生じます。
さらに、システムに問題が発生した際、どの機器が関与しているのか正確に特定できないため、トラブルシューティングが難航する可能性があります。加えて、未登録の機器はセキュリティ管理の対象外になることが多く、パッチの適用漏れや脆弱性の発見が遅れることによって、セキュリティリスクも高まるでしょう。このように、アセット管理台帳に機器の情報が反映されていないことは、運用面でもセキュリティ面でも大きな問題を引き起こします。
このような潜在的な問題を回避するために役立つのが、「接続が登録されていない機器の一覧」を表示するウィジェットです。これをダッシュボードに埋め込んでおけば、常に最新の情報を確認しながら、現場とアセット台帳の整合性を保つのに役立つでしょう。
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