日本人の器用さと勤勉さがもたらす「手作りシステム」の功罪

K-Iwasaki

日本人は世界的に見て賢く、勤勉な国民だとよく言われます。それ自体は非常に誇らしいことです。しかし、その賢さと勤勉さが、時として課題を引き起こすこともあります。その一例として、私たちが携わる データセンターの運用管理 を挙げてみましょう。


自作システムの背景にある日本人の「器用さ」

日本人の賢さと勤勉さは、何事も「自分たちで作り上げてしまう」という方向に向かいやすい特徴があります。たとえばデータセンター運用では、こんな事例がよく見受けられます:

  1. Excelを駆使した独自台帳の作成
    Excelの高度な関数やマクロを駆使して、自分たちだけの資産管理台帳を作り上げます。一見すると、きちんと管理できているように見えるこの台帳は、その柔軟性と親しみやすさが強みです。

  2. 独自の監視システムの構築
    サーバールームやラック環境の監視においても、市販のツールに頼らず、既存のリソースやスクリプトを組み合わせて自前で構築する例が見られます。

これらの取り組みは、「何とかやりくりして運用してみせる」という、日本人特有の粘り強さと問題解決力の象徴とも言えます。


自作システムが抱えるリスクと限界

しかし、自分たちで作ったこれらのシステムには、以下のようなリスクや限界が存在します。

  1. 運用の不便さ
    Excelの台帳は、関数やマクロを駆使しても限界があります。データ量が増えるとファイルが重くなり、検索や更新に時間がかかることもしばしば。また、モニタリングツールと連携するような高度な管理には不向きです。

  2. ブラックボックス化
    自作システムの大きな問題は、開発担当者がいなくなるとブラックボックス化することです。どのような仕組みで動いているのかが不透明になり、いざ不具合が発生すると修正が困難です。運用そのものが破綻してしまうケースもあります。

  3. リスクの隠蔽
    独自の台帳やシステムでは、運用の細部で問題が隠れがちです。例えば、手作業が増えることでヒューマンエラーが発生しやすくなり、問題が顕在化する前に見逃されることもあります。


パッケージ型ツールによる課題解決のススメ

これらの課題を解決するには、自作システムに頼るのではなく、 業界標準のパッケージ型運用管理ツール を活用することが効果的です。

例えば、弊社で取り扱っている DCIM(データセンターインフラ管理)ソリューション では、以下のようなメリットがあります:

  • 台帳管理とモニタリングの統合
    資産情報を自動で一元管理し、監視データともスムーズに連携します。これにより、運用効率が飛躍的に向上します。

  • 誰でも使いやすいインターフェース
    専門知識がなくても簡単に操作できる設計のため、システムのブラックボックス化を防ぎます。

  • トラブルの迅速な解決
    直感的なダッシュボードやアラート機能により、問題の早期発見と解決が可能になります。


器用さを「正しい方向」に活かすために

日本人の器用さと勤勉さは素晴らしい特性です。しかし、それを最大限活かすには、自作で何とかやりくりするだけでなく、適切なツールやシステムを導入することが重要です。

データセンター運用の現場において、より効率的で安全な管理を実現するために、カスタマイズ性の高いパッケージ型ツールの採用をぜひご検討ください。正しい道具を使うことで、私たちの努力がより良い成果につながるはずです。


データセンター運用でお悩みの方は、ぜひ弊社までご相談ください!

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