マルチプロトコル対応のゲートウェイを使ってシンプルな管理システムにしませんか?
今回は、データセンターでも活用されているプロトコルゲートウェイについて理解していきたいと思います。
まず、プロトコルとは、機械同士の会話で利用される言語の様なもので、人間同士だと英語や日本語といった言語の様なものです。機械同士の会話で利用されるプロトコルは、もともとは、産業用で発展しており、制御装置単体での機械制御ではなく、複数の機械がコミュニケーションを取りながら、より大きなシステムを制御して行く為に各制御装置メーカーなどが独自でプロトコルを開発して発展してきていました。
1980年代頃からは、コンピュータも一般的になってきて、より多くの機械やシステム同士のコミュニケーション手法が発展し、今では、様々な独自プロトコルや、異なる会社の機械やシステム同士でも会話できる様にオープンプロトコルといったものも多く出てきています。独自プロトコルとオープンプロトコルでは、それぞれメリット・デメリットがあるので、今でも両方が発展を続けています。
オープンプロトコルの代表的なものとしては、産業用では、BACnet、Modbus、LonWorksなどが有ります。ITの世界で考えると、HTTPやJSON、MQTT、SNMPなんかもオープンプロトコルに分類できますね。 最近では、スマートホームやIoTといった言葉も出てきておりますが、そこで、各機器の会話を中継する為に利用される端末は、プロトコルゲートウェイの一種になりますが、本当に様々な製品が出てきていて活性している市場ですね。
ところで、今回、なぜこの様な話を取り上げたかというと、データセンターでは、建物・設備の管理と、ITの管理がされていきますが、殆どの日本のデータセンターでは、まったく別の管理体系・管理ステムで運用されており、例えば温度計測をするにしても、同じ場所の計測を建物・設備の管理システムとITの管理システムで別々に温度センサーを設置している様な場面が多く見られます。
システムの都合上、そのシステムで管理し易いセンサー類などを使ってしまいがちになるからです。 この様な点の解決策として柔軟なプロトコルに対応するプロトコルゲートウェイをセンサーと管理システムの間に導入することにより、一つのセンサーをBMSやBEMS、EMSなどと言われるシステムとDCIMなどのIT側面からの管理システムなどが共有して、同じデータを管理していけるようになります。また、重複した設備投資を減らすことや、システムをシンプルで判り易いものにしていくことが出来ます。
こういったシステムを実現するのには、自らがシステムをきちんと理解し、ベンダー任せのシステムにならない様にプロジェクトを進めることも必要ですね。システムベンダーに設計を任せた場合、彼らにとって都合の良いシステムが出来上がり、責任範囲も判り易いものになりますが、、、正しいのでしょうか?
これから、更に国際化が加速する中、生き残って行く為には、よりシンプルで効率の良い管理システムを構築していくことは必須と思います。これからどうすれば良いか、、、難しい???簡単でしょう!!
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