RaritanインテリジェントPDUを使った自動化で運用をスマートに ~イベントルール
データセンター、サーバールームにあるラック内の各機器に電源を分配するのによく使われるのが「インテリジェントPDU」です。インテリジェントPDUは、LAN越しに遠隔管理できることが一つの典型的な特徴ではありますが、他にも「インテリジェント」と呼ばれるがゆえの便利な機能が数多く備わっています。
例えば、計測値の遠隔監視についてはPDUの入力側を見るのが一般的ですが、高機能なものになるとアウトレット(コンセント)ひとつひとつを個別に見れるものがあります。また、個別のアウトレットの電源のOFF/ONを遠隔できるものもあります。
その中で今回はRaritan社製のインテリジェントPDUの便利な機能のひとつ、「イベントルール」について解説したいと思います。
まず、イベントルール機能とは、①ユーザーが指定したイベントのトリガーに対し、②ユーザーが指定したアクションを自動的に実行させることができる機能です。この機能を使うと、インテリジェントPDU自身が様々なシチュエーションに応じて、ユーザーに代わり自動的に必要な処理を実行してくれるので、運用担当者の手間を煩わせることがなく、スマートな運用を実現できます。そして、運用担当者の作業負荷を軽減する効果をもたらします。
RaritanのインテリジェントラックPDUは例えば、温度他外部センサー監視、サーバの死活監視機能、webカメラ接続機能、電子錠制御機能など多岐にわたる機能を有しており、そしてこれらの機能すべてがイベントルールに適用できますので、アイデア次第では多彩な自動制御ができます。
イベントルール機能を使ったユースケース例をいくつかご紹介します。
- 電力閾値をオーバーしたら指定のユーザーにアラートメールを送信する
- 温度閾値をオーバーしたら外部のパトライトを点灯させる
- PDUのヒューズがトリップしたら本体のブザーを鳴らす
- 指定のユーザーがPDUのwebUIにログインしたらそのログをSNMPマネジャーにトラップ通知する
- サーバーのICMP応答が一定時間なくなったらアウトレットの電源を自動リブートする
- ラックのドアが開いたらカメラのスナップショットをメール送信する
ちなみに、単一のイベントに対し、アクションは複数設定することができます。(例えば、アラートメールを送信しつつ、ブザーを鳴らすなど)また、イベントルールはスケジュールで自動実行させることもできます。
このような機能を活用されているユーザーはまだ少ないのでは?と感じています。RaritanインテリジェントPDUをご導入されている、あるいは導入をご検討されているユーザーは是非この機能を使っていただき、運用をスマートにしてみませんか?
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