Schneider Electric | InRow + RACS
ラック型空調機+サーバーラック(NetShelter SX)+RACS で、空調一体型のラックを構築
InRow Cooling 製品概要 ~ラック型空調機~
InRow Coolingの選定
InRow Coolingの基本的な選定は、冷水式か直膨式(RD式)の選択と冷却キャパシティ、冗長性などを考慮して検討していく必要が有ります。
-
冷却方式と冷却キャパシティ
・冷水が利用できない場合 ⇒ 直膨式 InRow SC ⇒ ~最大10kW /台 程度 InRow RD ⇒ ~最大34kW /台 程度 ・冷水が利用できる場合 ⇒ 水冷式 ※冷水水熱源の仕様により、利用できる製品が異なります。 冷水供給温度 5~15℃ InRow RC ST (Standard Temperature) ⇒ ~最大40kW /台 程度 InRow RP CW ⇒ ~最大70kW /台 程度 冷水供給温度 10~22℃ InRow RC HT (High Temperature) ⇒ ~最大60kW /台 程度 -
冗長性
・ラック列毎の冗長性を検討 必須条件情報 風量 発熱量 ・キャパシティの冗長性 N構成 IT機器の設計発熱量をInRow空調を全数稼働させることにより冷却することが出来る構成になります。InRow空調の障害時には、100%の設計負荷の冷却能力を出すことが出来ません。 N+1構成 InRow空調の1台障害時や1台づつの保守時にも、100%設計負荷の冷却をすることが可能です。 N+2構成 InRow空調の1台障害時や1台づつの保守時にも、N+1の冗長性を保つことが出来ます。
キャパシティの冗長性を考慮する際には、十分に実際の負荷容量がどの程度になるかを確認することが重要です。なぜなら、設備の過剰設置による無駄な導入コストだけでなく、長年の運用期間に渡って運用コストも発生してしまうからです。また、直膨式に関しては、コストが掛かるだけでなく、IT機器の稼働が計画より少なかったり、冗長構成などにより、内部コンプレッサーの連続運転が可能な最低負荷条件以下になってしまうと頻繁に起動停止を繰り返し、障害の要因になってしまう為です。 また、EcoAisleによるHACSやRACS等による冷気と暖気の絶縁は、冷却効率を高めるだけでなく、キャパシティや冗長性の管理を容易にします。InRow空調と合わせての御利用計画を推奨いたします。
RACSの特徴
RACS(Rack Air Containment System)は、InRow Coolingの空調効率ならびに冗長性の管理を1ラック単位から1列の架列単位で管理運用できるソリューションです。InRow Coolingとサーバーラック(NetShelter SX)ならびにラック前面側の囲いとラック背面側の囲いを両方もしくは背面側だけを組み合わせて利用することが出来ます。背面側だけの場合、EcoAisleで作り出すHACS(Hot Aisle Containment System)と同様な環境をラックと背面側の囲いのアクセサリだけで構築することが出来ます。また、合わせて前面側の囲いも利用すると、周囲の温度環境に全く依存せずに、システム単位で安定した温度環境を構築することが出来ます。
-
RACSイメージ
-
Case1 背面を囲って利用 N構成
-
Case2 前面と背面を囲って利用 N構成
-
Case3 背面を囲って利用 2N構成
製品関連ブログ記事も
あわせてご覧ください